GSX-R1000
「GSX-R1000」とは?
GSX-R1000のエンジンのルーツは1996年型GSX-R750の3分割クランクケースエンジンまで遡るが、これは元来、排気量アップを念頭に置いていない750ccに最適化して開発されたエンジンであった。
そのためシリンダピッチにあまり余裕がなく、1000cc化にあたり、当初は72mmから73mmと、1気筒あたり1mmしかボアを広げることができなかった。
エンジンを一から新造するには膨大なコストと時間がかかるため、シリンダヘッドを2000年型GSX-R750と共通とし、ストロークを46mmから59mmへと13mmも伸ばすことで、1000ccフルスケールにわずかに足らない987.8ccまで拡大され、最高出力は160PSを発生。
ボアストローク比0.808と高出力スーパースポーツ車のエンジンとしては異例のロングストローク型エンジンとなったが、これが扱いやすい出力特性を得る結果に繋がった。
登場時において、ライバル車のCBR929RRやYZF-R1とはエンジンパワーで勝っており、世界中のサーキットで大活躍した。
特に、改造範囲の狭いプロダクションレースではノーマル状態でのパワー差がそのまま順位に現れやすいため、R1000ワンメイクの様相を呈するほどであった。
CBR900RRが興し、YZF-R1の登場によってライバルを得たスーパースポーツの分野は、GSX-R1000(K1)の登場によって新たな局面を迎え、国内4社による開発競争を加速させる事となった。
「GSX-R1000」の動画
「GSX-R1000」のスペック
エンジン種類 | 4ストローク水冷DOHC4バルブ直列4気筒 | 総排気量 | 999cm3 |
---|---|---|---|
最高出力 | 136.1kW(185ps)/11,000rpm | フレーム | アルミ製ツインスパー |
車両重量 | 203kg | 全長 | 2,045mm |
全幅 | 705mm | 全高 | 1,130mm |
ブレーキ形式(前) | 油圧式ダブルディスク | ブレーキ形式(後) | 油圧式ディスク |
始動方式 | セルフ式 | 燃料供給装置 | インジェクション |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | 燃料タンク容量 | 17.5L |
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