GSX-R400R
「GSX-R400R」とは?
スズキが先に発売したRG250Γと同じく、アルミ材をフレームの構造材に用いたことにより、152kgという当時としては驚異の乾燥重量を誇った。
当時のスズキは馬力競争に積極的に参加しており、59馬力の最高出力は400ccクラス最大で、この値が後の400ccクラスの自主規制値となった。
この初期型GSX-Rの乾燥重量152kg・59馬力というカタログスペックは、2008年現在の400ccクラスにおける最高値である。
初期モデルに排気量を示す400がつかなかったのは「排気量を越えた性能」という意味合いから。
1999年の生産終了までに、モデルチェンジと共に車名もGSX-R400→GSX-R400Rと変わっていった。
なお、同時期に販売されていた他社のレプリカ車と同様、モータースポーツ用のベース車輛としてSP(Sports Production)モデルも設定されていた。
1990年から販売されていたGK76型でのノーマル車とSPモデルの差異には、ギヤレシオのクロス化、フロントフォークの減衰力調整機構、リアサスペンションの別体式リザーバータンク(マイナーチェンジで、STDモデルにものちに採用)、キャブレターの変更(口径33mm→35mm)、アッパーカウルのステッカーがあげられる。
また、カラーリングについてはSTDが3色設定されたのに対し、SPモデルは青白のみであった。
1991年以降はSP2なるモデルも設定されるが、これはSPモデルのギアレシオをSTDモデルと同一にしたものである。
なお、1990年式はL型、1991年式はM型、1992年式はN型と区分され、1999年のモデル廃止まで区別される。しかし、1993年のP型を最後にマイナーチェンジは行われず、カラーリング変更のみとなっている。
本車種がメディアに登場した例としては1987年放送の『仮面ライダーBLACK』でBLACKが乗るロードセクター並びに南光太郎のバイク、1993年劇場公開の『仮面ライダーZO』でZOが乗るZブリンガーはGSX-R400がベースである。
「GSX-R400R」の動画
「GSX-R400R」のスペック
エンジン種類 | 水冷・4サイクル・4気筒 | 総排気量 | 398cc |
---|---|---|---|
最高出力 | (53ps)/12000rpm | 最大トルク | (3.8kg・m)/9500rpm |
フレーム形式 | ダブルクレードル | 全長 | 1995mm |
全幅 | 710mm | 全高 | 1060mm |
ブレーキ形式(前) | 油圧式ダブルディスク | ブレーキ形式(後) | 油圧式ディスク |
始動方式 | セルフ式 | 燃料供給装置 | キャブレター |
変速機形式 | 常時噛合式・6段リターン | 燃料タンク容量 | 16L |
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