ELIMINATOR125(エリミネーター)
「ELIMINATOR125(エリミネーター)」とは?
このモデルはタイで生産された車両を日本に正規輸入する形で販売しており、車体デザインは後に発売された250Vと同様であるが、単気筒エンジン「BN125AE」を搭載している。
エンジン出力については、1997年の発売当初は13.1psであったが、2000年からは平成11年度排ガス規制により11.8psと低下し、2003年からは平成13年度騒音規制により7.3psとさらに低下した。
日本仕様車は2003年モデルからトルク出力が3,000回転で最高となるよう設定され、小排気量車としては極めて珍しい低速寄りのセッティングとなっている。
これは往年のトライアル向け車両に似た設定というわけではなく、原付二種の自動車騒音規制がオートバイの中で最も厳しくなったことから、エンジンの回転数を抑えることにより騒音規制へのクリアを図ったためである。
これは欧州向けの低出力仕様(6.3kW≒8.5ps)を基にしたセッティング変更であったが、2000年モデルに比べ大幅に加速力が低下している。
なお、この時の規制強化による数値の変更は1デシベル(72dBから71dB)であるが、これは音圧にして約11%の削減(80mPaから71mPa)に相当する。
このように日本メーカーの新車オートバイに適用される現在の加速騒音規制は大変過酷な状況にある。
車両の電装系やブレーキなどがマイナーチェンジの際に強化されているが、当初から2003年モデルの間までに4kgの重量増となっている。
ELIMINATORは乗っている人こそ少ない車両ではあるが、日本国内において小型自動二輪車の教習車として用いることができる125ccクラスで唯一のMT車両であったことから販売され続けていたが、2008年9月の平成19年排ガス規制強化により日本向け仕様は生産終了が公表されている。
なお北米向け仕様は2010年まで販売が継続された。
「ELIMINATOR125(エリミネーター)」の動画
「ELIMINATOR125(エリミネーター)」のスペック
エンジン種類 | 空冷4ストSOHC単気筒 | 総排気量 | 124cm3 |
---|---|---|---|
最高出力 | 13ps/9500rpm | 最大トルク | 1.0kg・m/8000rpm |
車両重量 | 128kg | 全長 | 2150mm |
全幅 | 780mm | 全高 | 1020mm |
ブレーキ形式(前) | ディスク | ブレーキ形式(後) | ドラム |
変速機形式 | 5速 | 燃料タンク容量 | 13L |
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