ZX-4
「ZX-4」とは?
それまで400ccクラスにレーサーレプリカをラインナップしていなかったカワサキが、2ストローク250ccクラスのKR-1と共に初めて世に送り出したレーサーレプリカタイプのバイク。
特筆すべきは、鈴鹿4時間耐久レースの優勝車輛である事。
メインフレームはe-BOX FRAMEと呼ばれる(「e-BOX」の「e」は「egg」の「e」で、フレームを真上から見た際に卵型に見えることから)専用設計のアルミ製ツインチューブを採用。
また搭載されるエンジンは、カワサキにおける初の400cc専用設計となる(右側)サイドカムチェーン方式の水冷DOHC4バルブ直列4気筒。
最高出力59ps(公称)は当時の自主規制値であるが、乾燥重量が152kgと、400ccクラスに於いて最軽量の車重である事とと相まって、400ccクラス最強とも言われる動力性能を発揮した。
エンジン型式は、ZX400GEで、このエンジンはZX-4の販売終了後もZXR(途中更なるパワー規制を経て)、XANTHUSへと受け継がれた。
ZX-4の難点はドン付きの強いエンジンと、少々貧弱なブレーキキャリパー(効きの強さはもう一歩だが、使いこなせばかなりコントローラブルではある。
また、純正フロントブレーキパッドは2014年夏に販売終了となった。
カラーリングにはG1、G1A、G1Bの3タイプ5色があり、「G1」は基調色に直線的なラインを差し色としたカラーリングで、エボニー(差し色レッド)とホワイト(差し色ブルー)の2パターンをラインナップ、「G1A」は鈴鹿4耐優勝を記念した、ライムグリーンのFORMULA-3カラーリングモデル。
「G1B」はツートーンカラーで、レッド/ホワイトとブルー/シルバーの2パターンをラインナップ。
フレーム番号で前期後期モデルが存在、大きな変更点としてカムチェーンテンショナー、その他の見直しが計られた。
このバイクは1988年の1年間のみ製造され、時代の流れに乗れずに生産終了。
1989年には後継車種のZXR400にフルモデルチェンジした。
製造期間が1年と非常に短く、販売台数も極端に少なかったため、希少車の扱いを受けることが多い。
「ZX-4」の動画
「ZX-4」のスペック
エンジン種類 | 水冷4ストロークDOHC直列4気筒 | 総排気量 | 398cccm3 |
---|---|---|---|
最高出力 | 59PS/12000rpm | 最大トルク | 3.9kg-m/10000rpm |
車両重量 | 177kg | 全長 | 2035mm |
全幅 | 715mm | 全高 | 1130mm |
ブレーキ形式(前) | 油圧式ダブルディスク 300φ | ブレーキ形式(後) | 油圧式シングルディスク |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | 燃料タンク容量 | 16L |
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