「エンジンオイル」の「役割」「種類」「選び方」について
「エンジンオイル」はなくてはいけないものだと認識はあると思いますが
実際はどのような「役割」があるのでしょうか?
そして、わかりにくい「選び方」についても簡単に説明します。
エンジンオイルの役割
【潤滑】オイルで部品同士の摩擦を防ぎます。
【密封】ピストンリングとシリンダーの隙間をオイルで埋めて、効率を良くします。
【冷却】エンジンの熱をオイルがとってくれます。
【洗浄】エンジン内部の汚れを洗い流してくれます。
【防錆】エンジン内部の錆や腐食を防止します。
エンジンオイルの種類
種類はバイク用の「エンジンオイル」だと
「2ストロークエンジン用」「4ストロークエンジン用」の二つに分けられます。
製法による分類
「化学合成油」「部分合成油」「鉱物油」の3種類に分類されます。
これらのことを「ベースオイル」といいます。
通常この「ベースオイル」に「添加剤」をプラスしたものを「エンジンオイル」と言います。
「ベースオイル」+「添加剤」=「エンジンオイル」
化学合成油
エンジン洗浄と環境を考えた良質なオイルです。
値段は高いですが高性能なため一番のおすすめ。
鉱物油
原油から精製され、現在最も普及しているベースオイル。
値段も安い。
部分合成油
上の2つ「化学合成油」「鉱物油」を混ぜたもの
【悪質】「鉱物油」 < 「部分合成油」 < 「化学合成油」【良質】
エンジンオイルの規格
API規格「SL(2番目に良い)」
SAE規格「10W-40(寒さにも暑さにもほどほど強い粘度)」
JASO規格「MA(滑りにくいオイル)」
ということになります。
API規格(品質を表す規格)
悪:SA < SB < SC < SD < SE < SF < SG < SH < SJ < SL < SM:良
SAE規格(粘度による規格)
【寒さに強い】0W > 5W > 10W > 15W > 20W【寒さに弱い】
※Wは「ウィンター(winter)」のW
※Wは「ウィンター(winter)」のW
【暑さに弱い】20 > 30 > 40 > 50 > 60【暑さに強い】
JASO規格(滑りやすさ)
【滑りにくい】MA < MB < M1 < M2【良く滑る】
どの「エンジンオイル」がいいの?
指定の物があればそれが一番いいでしょう。
ない場合は、ある程度の物であれば何でもいいと思います。
おすすめの「エンジンオイル」
ここでは「4ストロークエンジン」の「エンジンオイル」を
「ホンダ」「ヤマハ」「カストロール」の3メーカーを「分類別」にしてあります。
当然「化学合成油」が一番おすすめですが
しかし、値段の合うものでいいかと思います。
125cc以下のバイクは「化学合成油」までは使わなくてもいいと思います。
【悪質】「鉱物油」 < 「部分合成油」 < 「化学合成油」【良質】